に行ってきました。上野の東京文化会館大ホールで、日曜の午後2時半開演。
開場の2時過ぎに到着して、結構アブナイ橋を渡ってしまいましたよ。
というのも、藤原功次郎くんがトップに演奏することになっているのに
遅刻でもしたらタイヘンなことでした。トイレも行っとかないとね(w

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コウジロウくんの演奏は、
「ブロッホ/トロンボーンと管弦楽のための交響曲」という曲目。本邦初演だそうです。
さすが、東京藝大を主席で卒業した才能爆発。威風堂々とした立派な演奏でした。
真っ白なタキシードとシューズが似合ってましたよ。
音そのものは中々のビッグトーンで、ロングトーンもバッチリ決まり、トロンボーン独特の超絶技巧が随所に散りばめられて凄かったです。


2番手のテノール歌手・与儀巧さんは、のっけから司会者に出身校を「コクリツ音楽大学」なんて間違われるし、歌い出しからなんか調子が悪そうだな、コクリツでくさってしまったかなと思ったら、1曲目の「モーツァルト/イドメネオより”今に私は亡霊を見るだろう”」を歌って袖に引っ込んでしまった。
ずいぶん時間が経って、大友直人先生があらわれ「コンディションが悪く声帯を痛めた」とのこと。それでも無理して「ディ・カプア/”オ・ソレ・ミオ”」を歌いきってくれた。でも、相当トーンが荒れてつらそうだった。まぁ、長い音楽人生にこんな日もあったと命薬(ヌチグスイ)として刻むことで、またひと回り大きくなってくださいね。
そして、今度こそGEEの大好きな「ドニゼッティ/愛の妙薬より”人知れぬ涙”」を聴かせてください。

【20分の休憩をはさんで】

3番手のヴァイオリン・泉沙織さんは、東京藝大で藤原くんと同期だったのですね。
曲は「メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64」。
クラシックファンでなくとも、誰もが一度はTV(CMやドラマ)で主旋律は耳にしたことがある(ないとはいわせない!・w)大メジャー曲を選んだところがスゴイッ!その自信が大器となるミナモトです。
パリでの音楽生活でまた一段とスケールアップされることを大いに期待しています。


最後の演奏は、ピアノ・冨永愛子さん。東京音大在学中の現役学生さん。
なんと選曲は「ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲Op.43」。
この超難曲をこともなげに「ラフマニノフの音楽が好きだから」といってのけ、なんなく演奏してしまうところが、本人はお気に召さないかもしれないが「のだめカンタービレ」そのままの、才気溢れる音大生という気がしました。
ピアノというもっとも12音階に縛られた楽器を、これほど豊かに奏で上げたのはまさに「カンタービレ」です。

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よく「プロの演奏家は平均律の間にある音を探し求めているのだ」というけれど、まさしく楽譜を正確に演奏するというだけでなく、音を楽しむ(and楽しませる)姿勢が大切なのだと思わせてくれました。

これって、我々凡人が就いてるフツーの仕事でも共通したことなんだよね。

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