BOB DYLANを35年ぶりに聴いた
このDiaryNoteに参加している人の大多数は35年前なんて実感がわかないだろうけど、ヂヂィのたわごとと思って読んでおくれ。

GEEの青春期は、世界はまだ東西の冷戦が続いて、なんとなく戦争の足音が身近に聞こえてくるような恐怖感というか、なんともいえない緊張感に日本の国全体がつつまれていた。

ベトナム戦争が終わり、ベルリンの壁が壊され、ソ連がロシアになり、次第に平和な時代になっていくにつれ、BOB DYLANの反戦歌も脳裡から遠ざかっていた。
でも、ここにきて中東の石油利権の争いが長期化して、自爆テロや無抵抗の住民虐殺などの惨たらしい事態が急増している。日本も直接銃口を向けてはいないものの、実は積極的にこの事態に加担している事実を忘れてはならない。

この年齢になり、この身体になって、自分が戦いの前線に駆り出されることはもうないけれど、子供たちの世代に再びBOB DYLANがヒーローになることのないように、平和を願うばかりだ。

大正モダニズムからしばらく続いた自由闊達な時代が、一転して満州事変から太平洋戦争へと突入する時代まで、わずか数年だったことを考えると、昨今の潮流はとても心配になる。
あの時代に、自分の夢を捨てて戦地に果てた若者たち、空襲の火の海に命を落とした人々の無念を二度と繰り返してはならない。

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