オレ流!

2004年10月2日 スポーツ
日本のプロ野球界が、愚かなオーナーたちの
エゴイズムと経営破綻で崩壊していく中で、
中日ドラゴンズが見事5年ぶりにセ・リーグ
優勝を果たした。

「オレ流!」を貫くあまり、監督就任時には
マスコミから酷評されてきた落合博満監督の
1年目のチームは、蓋を開けてみればあれよ
あれよで優勝だ。

選手たちの信頼も厚く、やる気を引きだした、
その采配の素晴しさは絶賛すべきものである。

現役選手時代から、我が道を貫き通してきた
その「オレ流!」が我儘勝手で協調心がない
わけではない、ということが実証された形と
なってあらわれた結果が、今回の優勝だ。

たとえば、試合に負けたら「自分の采配ミス」。
勝てば「オレの誤りを選手がカバーしてくれた」
とコメントする。なかなか出来ないよ、これは。

会社や部活に置き換えてみれば誰でもすぐ分かる。
上手く行かない時の、上司の決まり文句はこうだ。

「だれだ、こんな計画を立てたのは」
「数字を読み違えた責任はだれが取るんだ」
「挽回できないのはどういうことだ」
「なぜ、そこでヒットが出ないんだ」

上に立つ者が口火を切って、すべて誰かの責任に
すり替えて、魔女狩りを始める。いつのまにやら
第三者の評論家になっていて、当事者責任を免れ
ようとする。当然、スタッフはやる気をなくす。
ますます泥沼になる。どう?身に覚えがある?

大抵の凡人はアタマでは分かっていても、口から
出る言葉はまず「自分の保身」=「他人の非難」。

おそらく「やる気を引き出すリーダー論」という
本が出版されて、マスコミが「落合!落合!」と
持ち上げることになるだろうけれど、それで少し
でも影響を受けて、この国を、世の中を、組織を
活性化する、真のリーダーが生まれることを期待
したいものだね。ネッ、koizumiさん(*_*)v

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【秘密メモ】

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