人として

16年前に東京都足立区で起きた女子高生コンクリート詰め殺人

http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/josikousei.htm

の犯人が33歳になって今また監禁罪で逮捕されたという。人間
の性根というものは、変わることがないものなのか。それとも
変えることを許されないのか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040704-00000020-san-soci

さらには、事件を題材にした映画が渋谷のミニシアターで公開
されるという。監督は芸術作品のつもりで撮ったのだろうが、
永遠に事件が風化されることのない遺族の心情を思うと心ない
ことだと思うのは自分だけだろうか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040601-00000222-kyodo-ent

再びこの事件を焙り出そうと上映を決めたときに、加害者の一人
が別件で逮捕されたことは、「もうやめてください。静かに眠ら
せてください」と、殺された少女が黄泉から発信する悲痛な叫び
のメッセージだとは気づかないのだろうか、この監督は。

実話を題材に撮らなければならないものは、反権力であったり、
反戦であったり、もっと巨大な敵に対して、自らの存在をかけて
戦う意思表明でなければ意味がない。そのあたりを勘違いして、
安全な場所で独り悦に入っている、有名になりたい病の「文化人
もどき」が多すぎるように思うのだ。

我が家にはちょうど今、当時の被害者となった女子高校生と同じ
ような年頃の高校2年の娘がいる。これは単に論評しているだけ
ではない。親として、人として、まったく他人事ではないのだ。

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【秘密メモ】