物事には「表と裏」、「陰と陽」の両面があるものですが、
肉眼で見えている「片面」だけを見て善悪を判断をするのは
決して正しいとはいえないでしょう。

もちろん世の中はどちらかが善で、どちらかが悪と一刀両断に
できるというものでもありませんが。

子供たちの世界でのお話です。
ある日、花子ちゃんが草男くんを突き飛ばして怪我をさせてしまい
ました。

肉眼で見えている世界では、暴力をふるった花子ちゃんが悪くて、
草男くんがいじめられた被害者になっています。

でも本当は、草男くんのお母さんが花子ちゃんのお母さんの事を
普段から悪く言っていて、そのことを正直な子どもの草男くんが
花子ちゃんについそのまま言ってしまったからでした。

花子ちゃんにしてみれば自分のお母さんの悪口を言われて、
お母さんをかばうために出た咄嗟の行為だったのです。

でも、花子ちゃんはそのことを先生や友だちにうまく説明できずに
悪者にされてしまいました。

「三つの眼で人を見よ、事を見よ」という格言があります。

『自分の眼で見て、相手の眼で見て、それから第三者の眼で見て
対処すれば、この世のすべての過ちは防げる』と。

すなわち、人間は「三つの眼」で物事を見ることさえできれば、
本当に正しいことなのかどうか、あるいは自分自身が嫌なことや
面倒なことから眼を背けずに真実を見通さなければ正確な判断なぞ
できるものではないということを悟れるのかもしれません。

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【秘密メモあり】

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