いやぁ、凄かった!
実はね、この身体で昨夜会社の人達と飲んでしまったわけ。しかも二次会のカラオケスナックまで付き合って。(もちろん自分の現在の体力も忘れて数曲熱唱してしまった)

案の定、今朝は寝坊していつもの空いてる普通電車を一本乗り遅れてしまった。で、仕方なく次の準急電車に飛び乗ったんだ。やはり準急は7時台でも当然に混んでたね。でも、ちょうど乗り込んだのは優先席に一番近いドアだったんだ。ここからがとても劇的な出来事の始まり。

GEEの目の前には神経質そうなオバちゃんが座席に座っていて、何やら海外旅行のパンフの風景写真を指先で折り目を入れては、大事そうに切り取って、クリアケースにしまっていたんだ。当然オバちゃんの膝には残骸の紙くずがいっぱいだった。なんだか面白いオバちゃんだなと思いその様子を観察しながら、GEEは電車に乗り遅れたことで出社時間が気に掛かり、上石神井駅を過ぎた辺りでつい携帯を取り出して時間を確認してしまったんだ。

次の瞬間、オバちゃんの金切り声が社内に広がった。
「アンタ!優先席の前で携帯使うんじゃないわよ!!あたしは心臓が悪いんだからね!!!とっととあっち行きなさいよ!!!!」凄い大声。こりゃとても心臓が悪い人の声じゃないよ(w

満員電車で移動もままならず「すみません。すみません。時刻を確認しただけだし、もう電源も切りましたから」と平謝りするGEE。
でもオバちゃんの怒りは収まらず、GEEの腕を掴んで「そんなじゃすまないわよ!早くあっちに行けって言ってるでしょ!!」と力ずくで少しでも自分の前から遠ざけようとした瞬間、GEEの持ってた杖がオバちゃんの足にコツンと当たった。

「もう怪我しちゃったじゃないのよ!降りなさいよ!!警察に行きましょ!!!」とますますトラブルは拡大。周りの乗客は寝たふりしてるか、クスクス笑ってるばかり。とうとうGEEはオバちゃんと、鷺ノ宮駅で途中下車するはめになってしまった。

「すみません。治療費をお支払いしますから」とGEEはとにかく急いでいるのでそう言うのだが、「お金の問題じゃないわよ!」と言ってオバちゃんは引かない。「お願いします。これで赦してください」と福沢1枚握らせたら、チラと見てその福沢を奪い取るやいなや「フン!これから気をつけなさいよ!!」と捨て台詞を残して脱兎の如く階段を三段跳びで駆け上がっていった。(終)

オバちゃんはよほど、杖をついた見るからに身体障害者然としたGEEが、優先席に陣取って作業に熱中している自分の前にやって来たことで、この席を譲らねばならないのだろうかという良心の呵責と毎朝の習慣にしているのであろう趣味のパンフちぎりの相克に悩んで、オバちゃんの指定席の前に突然現れたGEEに怒りを爆発させたんだろうなぁ。
(つまり、まるで無関心な俯いているだけの両サイドの乗客や、クスクス笑ってるだけの連中よりも、見方を変えれば、よほど人間臭い、愛すべきオバちゃんなのだ)

ところで思うに、オバちゃんの膝上にあったあの紙くずの山は準急電車の車内に置き去りにされてその後どうなったのだろう。とても気に掛かる。こんな時、当事者の自分と傍観者の自分が二人いればあれもこれも確認できて良いのにね。

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入院中にお世話になったPT、OTの先生方は、4月の医療制度改正(改悪?)で毎日大変なんだろうな。忙しくてもうこの日記も見てくれてないんだろうなぁ。

コメント

nophoto
川島
2006年6月30日22:18

大変な一日でしたね。お元気そうで安心しました。
実は今、病院実習で茨城の老人施設に来ています。8月中旬までの長期実習です。今担当させていただいている患者さんは70代の男性の方なのですが、いろいろ誤解もあり、なかなか治療に至らず焦っている状態です。その意味で2月にGEEさんにご協力いただいた時のありがたさを本当に身にしみて感じています。その節はほんとうにありがとうございました。
今回の担当患者さんとはなるべく早く誤解を解いていい関係を作り、お役に立てることを考えていきたいと思います。
きっとK病院の先生方もきっとHP見てくれていると思いますよ!